当方が苦手にするもの・・・それは「プラモデルの写真撮影」。
長年模型をやって来ましたが、撮影環境にはあまり気を配ってこなかったのでスキルの上達もなく・・・毎回完成した後の撮影が鬼門と言うか、ストレスにすらなっていました。
もういい加減撮影スキルも上達させないとなぁと思って、今回撮影環境について考えてみることにします。
と言ってもプロが使っているような機材は揃えられないので、「出来るだけ簡単に撮れる方法」に焦点を当ててみました。
カメラを極めた方には「なんだその程度かよ」と思われる内容ですが、自分なりに投稿してみした。
▲さてまず背景紙は、文房具屋さんで売っていた黒い模造紙(788×1091mm)を使ってみます。
自分は黒系の背景で撮る事が多いです。安い画用紙は車のような光沢モデルだとチープ感が出てしまうのですが、ミリタリー系は画用紙でもそんなに違和感なく撮れます。
プラモの撮影は白背景が使われることが多いんだけど、自分は白があまり好きじゃない。
白背景はなんだかメーカーのサンプル画像みたいな感じがするし、なにより戦車模型の醍醐味である重量感や迫力が白だと今一つ感じられないのです。特にAFVモデルは背景が暗い方が引き締まるので好みです。
▲次に照明。
今まで部屋の蛍光灯(天井に付いてるもの)を利用して撮ってたのですが、それだけだとやはり光量が不足する事があったので、ホームセンターに行ってクリップ式ライトを買ってきました。アームの部分はフレキシブルで角度を変えられます。電球はLED電球(昼白色)を使用。
▲レフ板は100円ショップで売っていた貼れるボード(白)を使います。
▲白い面だと思ったより反射がイマイチだったのでアルミホイル(裏側を表に)を貼って銀レフにしてみました。
▲すいません、絵が雑ですが・・・撮影環境を描いてみました。
背景になるべく光が行かないよう、照明は横やや後ろから前に向かって当てます。
背景紙は奥をカーブさせた状態で吊るしますが、Rは出来るだけゆるくします。Rがきついとそこで光が反射してしまうからです。
背景と被写体との距離(奥行き)は長く取るのが大事(背景をボケさせる)。
書き忘れましたが部屋の蛍光灯も補助として使っています。
▲素人感丸出しな環境ですが・・・セットしてみました。
模型を置く台は普段製作で使っている作業デスク(奥行70cm)を使ってますが、これでも足りません(泣)。
やはり背景紙のカーブした部分がこのようにテカってしまう訳です。
▲上の設備でまず1枚撮ってみました(画像は編集してます)。
露出ステップ-1.3、ISO-100、シャッター速度1/8秒。
カメラは一般的なコンパクトデジタルカメラです。
悪くはないけど・・・照明が強すぎるようです。右側はちょっと白とび気味です。
▲力業ですが・・・光を弱くするために半透明のポリ袋を2重に重ねたものをライトに被せてみました。
▲もう一度撮ってみます。今度は良い感じ。右側の光が薄くなり白とびが解消されました。
▲ややローアングルから。
黒の画用紙だと、どうしても反射してしまいグレーに写ってしまいます。
背景を真っ黒にできれば理想なんですけど今回はそこまで踏み込んだことはやってません。
プラモ撮影術/爆速で超簡単にバキッと締まった黒バックで撮影したい! | nippper ニッパーを握るすべての人と、モケイの楽しさをシェアするサイト
▲背景を真っ黒にする方法がnippperの記事にあったので紹介。
「黒いものを壁に垂直に貼る」と言うのは目からうろこですね。
スマホでもバシッと漆黒の背景で撮れる。プラモデル撮影用の「自作暗黒箱」で勝利を掴め! | nippper ニッパーを握るすべての人と、モケイの楽しさをシェアするサイト
▲もしくはこのように内側が真っ黒な箱を使って撮る方法もあるようです。
▲真後ろから撮影。
ここはレフ板を後ろに置いて光を反射させています。デカールの上は特にテカリやすい所ですが今回は反射も少なく上手く撮れました。
▲アップでディテールも写してみます。ズームにするとちょっと暗くなりがちです。特に面の広い部分はテカリやすいので注意したい所です。
黒背景で気を付けないといけないのは、やはり白とび。露出はかなり低めに設定しますが、それでもライティングに問題があると白とびします。一度白とびすると画像編集でも直せない場合が多いです。
白とびすると艶消しなのに艶ありで写ったり、塗装でせっかく付けた陰影とかグラデーションが消えてしまうのです。そうすると実物の色味通りに写らず、被写体の魅力が大幅にダウンした写真となります。
これが、今まで悩まされてきた事で、白とびを起こした写真を何度もアップしてしまった経緯があります。
白とびを防ぐにはレフ板を上手く使って光の回り方を工夫する必要があります。いかに光を柔らかくして反射させるかという事です。とにかく明るくしたいかと言って、直接ライトを当てるのはNG。それをやると明るくはなりますが表面がテカテカに光ります。
今回は白とびに関してはちょっと克服できたかなと言う感じ。
撮影自体はまだまだ実験段階ですが、ライティングなどを考えたこと自体は意義がありました。
プロのような環境は整えるのは無理でも、ライティングとかちょっと工夫すればそれなりの写真は撮れると思うので、色々試行錯誤してみたいですね。
今回は大したことは書いてませんが以上で。