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タミヤ 1/35 IV号駆逐戦車/70(A) Part12

IV号駆逐戦車/70(A)のウェザリング作業にとりかかりました。

本車は東西両戦線で活躍したとのことで、どのような汚しでも正解となるのですが、今回は湿地帯をイメージしたハードなウェザリングをやってみたくなりました。

▲キットとは関係ありませんが、ミニアートの箱絵です。ウェザリングのイメージに合致したので貼り付けてみました。足回りはどろどろ、履帯には詰まった泥、フェンダーには跳ね上げられた泥が付着、そんな感じにしてみたいです。

▲手持ちで使えそうな素材としてまずMr.ウェザリングペーストですが...と言ってもこの3色しか持ってません。湿った泥だとマッドブラウンやウェットクリアーを使うことになるのかなぁと思うのですが、ただこの素材、タミヤの情景テクスチャーとは違い粒子は入っておらず、ただのペースト素材です。だからこれを塗っただけで”砂粒感”を出すのは難しい気がします。

▲とりあえずどんな感じになるのか、車体裏でテストしてみました。

青線より左がマッドブラウンのみを塗り付け、青線より右がマッドブラウンにウェットクリアーを混合したものを塗り付けたものです。マッドブラウンのみだと乾燥後はやや明るい茶色になるようです。一方、ウェットクリアーを混ぜるとかなり黒っぽくなり少し艶も出るようです。

また、マッドブラウンのほうは半乾きの時に硬い筆で叩いてテクスチャを付けてみました。すると確かにザラザラしたテクスチャは付けられるようですが、粒子感はイマイチ物足りない感じです。

▲結局、ウェザリングペーストだけでテクスチャ表現は厳しいなと思ったので、泥のベースとしてはパステル粉を塗り付けることにしました。黒系のピグメントが無いので代替えとして、パステルの黒、焦げ茶、グレーなどを茶こしで削って粉にしたものをブレンドして泥の色を作ります。大量に使うので容器に保管しておきます。

▲パステル粉の固着剤は、がっつり固着させるためMr.マークセッターを使ってみました。え!?マークセッター?と思うかもしれませんが成分自体は水溶き木工ボンドと同じようなものなので、意外と強力に固着できます。

▲泥を付けたい箇所にあらかじめマークセッターを塗っておき、その上にパステル粉を使い古した筆でまぶして行きます。落ちた粉は回収するため箱の上で作業しています(笑)。一度では思った様につかないので、何度かに分けて塗り重ねました。

▲乾いたらさらに塗りかさねます。どうせシュルツェンで見えなくなるんだしってことで豪快に塗ってやりました😀もう後戻りはできません。でも、これでいいんです。

▲一通り塗れたら、マークセッターをスプラッシュ(筆で弾く)で全体に浸透させがっつりと固着させます。

▲車体下部はどこに塗るか難しいですね...ま、細筆を使ってちょっとずつ塗ってます。

▲履帯も同様にマークセッターを塗った上にパステル粉を塗り付け詰まった泥を表現します。

▲長くなりそうなので今回はここで区切ります。足回りはなかなかカオスなことになって来ました。ここから湿った質感を与えて行きたいと思います。